会誌「電力土木」

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大学の研究室紹介

徳島大学 建設工学科 都市デザイン研究室
社会システムへのアプローチ:合意形成・公共調達・土木景観と土木史

山中英生,滑川達,真田純子,森本恵美

徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部

【 研究室の沿革と概要 】

 本研究室は,平成 9 年 4 月,建設系学科の12番目の研究室として新設されました.当時,本体の建設工学科には,構造系 2 研究室,地盤系 2 研究室,材料系 2 研究室,水系 2 研究室の 8 つがあり,独立専攻として設置されたエコシステム工学専攻へ転出した都市地域計画研究室(近藤光男教授),環境衛生工学研究室(当時は村上仁士教授,現在は上月康則教授)の合計10研究室の体制でした.改組によって,環境系と計画系の研究室が設置され,土木の 6 つの分野(構造,地盤,水,材料,計画,環境)にそれぞれ 2 つ計12研究室を配置する体制となりました.
  計画系の新設研究室には,都市・交通・景観など,当時伸展していた土木のソフト分野を担うという役割が与えられ,山中英生(教授・交通計画),山口行一(助手・都市計画,現三菱総合研究所)の 2 名で発足しました.その後,新しい分野として着目されていた建設マネジメント分野を組み入れるため,滑川達講師(現准教授)を迎え,また平成13年から,山口助手の転出後,建築出身の三宅正弘助手(現武庫川女子大学准教授,地域デザイン)が就任され,景観分野を担当された時代を経て,平成19年から真田純子助手(現助教・景観工学,土木史)を迎えて,交通,土木システム,景観という 3 つのチームで教育・研究を担当しています.また,平成20年度に当研究室で博士課程を修了した森本恵美氏が大学院生の長期インターンシップ担当助教となり,土木システムのグループの一員として研究を行っています.
  地方大学には,教授,准教授,助手の研究分野が異なる研究室はいくつか見受けられますが,本研究室はソフト分野としての土木工学の新しい方向を開拓したいという思いは共通しているものの,それぞれが独自の研究に取り組んでいるユニークな存在となっています.電力土木との直接的な関わりについては,残念ながら経験ありませんが,四国電力さんには,土木学会四国支部での合意形成技術に関する 9 年間の研究で一緒に活動いただいたという御縁もありまして,関連ありそうな研究内容を紹介させていただくこととしました.

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