会誌「電力土木」

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保守だより

猪苗代湖の水力発電の歴史と,会津地域の観光名所

斎藤真人

東京電力株式会社 猪苗代電力所

【 はじめに 】

 猪苗代湖は,福島県のほぼ中央に位置しており国内で 4 番目の広さを誇り,湖面の標高 514 m は,全国でも有数の高い標高にあり,会津若松市,郡山市,耶麻郡猪苗代町にまたがる福島県を代表する観光スポットです。また,日本百景にも選定されており,マリンスポーツやキャンプ,湖水浴など,年間を通して家族連れなどの観光客が多く,白鳥の飛来地としても有名で,別名,天鏡湖(てんきょうこ)と呼ばれる美しい湖です。
  猪苗代湖の水は,古来より日橋川(にっぱしがわ)を経て,日本海側のみに流れていましたが,明治11年オランダ人技師ファン・ドールンが派遣され,日本海側への流出口である日橋川に十六橋水門を設け湖水面の高さ調整を行いました。これにより,猪苗代湖の水は,荒涼たる原野であった安積原野(現郡山市及び周辺地域)に飲料用水,農業用水,工業用水を供給する重要な水源となり,その豊富な水を水力発電に利用することが可能となりました。
  今回,当社猪苗代電力所が管理する水力発電所とその周辺の観光・イベントについて紹介します。

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