会誌「電力土木」

目次へ戻る

報告 【研究】 (平成24年1月号)

地すべり斜面の崩壊危険度評価のための地下水挙動計測(その 1)

久野春彦

(財)電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域 上席研究員

小早川博亮

(財)電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域 主任研究員

豊田康嗣

(財)電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域 主任研究員 会員

【 概 要 】

 土砂災害の発生予測では雨量指標が用いられ,土中の水分量に着目した水文学的方法の代表的な適用例として気象庁の土壌雨量指数による土砂災害警戒情報が良く知られている。しかし現在用いられている方法では,斜面固有の条件を考慮せず,全国一律のパラメータが用いられているものが多い。本論では,植生,地質などの斜面固有の条件が地すべり地における降雨浸透や地下水の貯留のメカニズムにどのように影響するか,さらにそれらが地すべり挙動とどのように関連しているかを解明することを目的として構築した,新しい水移動監視システムの概要について紹介する。

キーワード:地すべり,崩壊危険度評価,地下水,計測技術,不飽和地盤

ホームページ上では、「概要」のみを掲載しております。

ページのトップへ