会誌「電力土木」

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報告 【水力】 (平成24年1月号)

水力発電設備に作用する動水圧の特性とその影響

柏柳正之

電源開発(株) 調査役 会員

小田川昌史

東電設計(株) 土木本部水力部 鋼・コンクリート構造グループマネージャー

中野歩

(株)ニュージェック チームリーダー 会員

【 概 要 】

 水力発電設備の耐震性能の検討では,動水圧の評価が重要である。本報告は,洪水吐ゲート,放流管および水路を対象として,動水圧の基本的な特性を構造物−貯水連成解析により検討し,また連成解析の検証およびと動水圧の基本特性把握を目的とする水中模型振動実験について述べた。洪水吐ゲートに作用する動水圧は,ゲートが設置されるダムおよびゲートを含む構造全体の地震応答により支配された。水路,放流管に作用する動水圧挙動では,貯水の水柱長に依存する共振現象が卓越する。また,構造物-貯水連成解析による動水圧評価について,模型実験シミュレーションにより検証した。

キーワード:動水圧,連成解析,水中振動実験,洪水吐ゲート,水路

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