会誌「電力土木」

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報告 【水力】 (平成24年1月号)

水力発電所鋼構造物健全度診断技術の高度化

河内友一

中国電力株式会社 エネルギア総合研究所 土木担当 会員

西川雅章

中国電力株式会社 流通事業本部 土木保守担当

中村秀治

広島大学名誉教授(現 東電設計株式会社 顧問) 会員

【 概 要 】

 中国電力(株)の水力発電所における鋼構造物の多くは設置から長期間が経過しており,今後老朽化がさらに進展していくことが予想される。これらの鋼構造物の健全度を正確に評価し,適切な更新・補修を計画的に実施していく必要があるが,このような健全度評価には鋼構造物の応力状態の把握が不可欠である。そこで,代表的な鋼構造物であるゲートの現在および将来の応力状態を把握するため,「維持管理用解析モデル」による 3 次元有限要素解析を実施し,実測値と比較することでその妥当性を検証した。この手法により,実際に24発電所のゲートの健全度診断を実施し,その結果をもとに長期的なゲート更新計画を策定した。

キーワード:ゲート,有限要素法,健全度診断

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