会誌「電力土木」

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特集:東日本大震災の教訓と電力土木技術者の役割

津波の知識と対策上の留意点

首藤伸夫

東北大学 名誉教授

【 概 要 】

 津波は滅多に発生しない。しかし,いったん発生すると,大災害につながる。他の現象と異なり,実測値はきわめて少ない。近年の数値計算技術の発達に伴い,あたかも細部まで解明されたかの印象が強いが,実は発生から最終の影響に至るまで,解らない事だらけなのである。こうした問題点を記述しながら,不明な大自然現象を相手とするときの対処方法を考える。発生間隔が数十年と長いため,津波を経験して居ない施設が増えるから,どのように新しい災害を予測するかが,一番の決め手となる。

キーワード:津波数値計算,初期波形,津波時の流速,津波被害

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