会誌「電力土木」
講座 (平成23年 11月号)
ダム貯水池における堆砂問題とその対策(第2回)
―ダム貯水池堆砂現象とその評価技術―
佐藤隆宏
(財)電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域
【 はじめに 】
ダムは利水,治水を問わず,長期供用が期待される構造物であり,例えば,計画堆砂量は100年程度を目安として設計されている。特に,初期投資が大きい一方,火力発電のように燃料費を必要としない水力発電にとって,ダムは長期にわたって健全に,そして運開直後と出来るだけ同じように使用し続けたい構造物である。
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