会誌「電力土木」

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報告 【水力】 (平成23年 11月号)

ダム放流支援を目的とした気象予測システムの導入

平井祐次郎

北海道電力(株) 総合研究所 火力・土木技術グループ 副主幹 会員

宮下将典

北海道電力(株) 水力部 土木グループ 主任 会員

柴田政則

北海道電力(株) 総合研究所 火力・土木技術グループ 副主幹 会員

【概要】

 近年,日本各地において局地的豪雨が頻繁に発生するなど,降雨形態が以前と異なってきている。北海道においても例外ではなく,ダム調整池への流入量が急増する出水事例が増加傾向にある。このため,ダム管理における出水予測の重要性が増してきている。従来の上流域の雨量局や水位局の観測値を参考としたゲート操作の態勢に加え,ダム管理における放流態勢の万全を期するため,新たな降雨予測が必要となる。当社は,ダム流域の地形を反映できる気象予測・解析システムを導入し,気象庁などの気象情報をベースとした72時間先までの降雨予測システムの構築を行っている。本報告では,このシステムの概要およびその予測精度について報告する。

キーワード:ダム放流支援,降雨予測,気象予測システム,NuWFAS,WRF,コミュニケーション機能

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