佐藤隆宏
(財)電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域
【1.はじめに 】
水力発電にとってダムは,自然そのものである川の流れを一時的に貯留することで,時々刻々と変化する社会活動に応じ臨機応変に発電エネルギーを生み出すことが出来る構造物である。その一方で,川には水とともに土砂も流れているが,大半の土砂は水よりも流れにくく,特に,流速が遅くなるダム貯水池では移動を一時的に,また一部は半永久的に止めてしまうことが多い。
ホームページ上では、初回段落のみを掲載しております。