会誌「電力土木」

【概要】

　昭和59年に運開した面河第三発電所のダム洪水吐ゲート(鋼製ローラゲート×4 門)は，これまで点検整備，修繕により機能維持を図ってきたが，近年の点検により 4 号ゲートの最下段ローラ軸固定用キープレートにローラが軸と供回りして発生したと考えられる曲げ変形が確認されたことから，ローラ部の取替工事を実施した。ローラの製作にあたっては，不具合に至った原因を究明するため撤去した既設ローラの分解調査を実施し，今後，同様な事象の発生を抑制できる構造に改善を図った。　本稿では，ダム洪水吐ゲートローラ取替工事の概要について報告するものである。

キーワード ：洪水吐ゲート，ローラ，ベアリング，分解調査

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