会誌「電力土木」

【概要】

　国の21世紀環境立国戦略では，「低炭素社会」，「循環型社会」，「自然共生社会」作りを統合的に進め，持続可能な社会を目指すことが提示され，電気事業もこうした視点からの取り組みが期待されている。一方，今年 3 月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害を目の当たりにし，「安全・安心な社会」作りという視点から環境問題を捉えることも重要であることが再認識させられた。本稿では，こうした 4 つの社会像を念頭に電気事業が直面する環境問題の最近の状況と今後の見通し，そして電力土木の貢献が期待される課題について概説する。

キーワード ：地球温暖化，資源リサイクル，生物多様性，環境アセスメント

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